あと何回、みんなで夏を迎えることが出来るのかな?
        
        立派に咲いた、大きくて綺麗なひまわりが枯れてしまうように
        うるさいほどの蝉の声が、聞こえなくなってしまうように
        
        遠い昔、大好きだった両親や仲間が、いなくなってしまったように……
        
        
        楽しい時間は、永遠に続くわけじゃない
        
        
        そんなことを考えてると涙が止まらなくなってしまった
        
        ふと、後ろから足音がした
        振り返るとそこには、困ったように笑うロディの姿があった
        「綺麗だな、ライズ」
        と笑って、泣き虫なボクの頭を優しく撫でた
        
        そうだ、ボクはこの大きな花を、ロディのために
        
        夏が終わる、その前に
        
        
        夏の終わりは心が苦しくなる
        だけれどボクは、ロディと、みんなと一緒なら……