「早くしないと終わってしまう!」
        
        そう言って俺の手を引くのは、主のロディだ
        
        主は祭りが好きだ
        休日、屋敷の書庫に引きこもりがちな俺を、よく連れて行ってくれる
        
        どうやら、
        休日で朝が早いからもう少し寝ていたいだとか
        屋敷でゆっくり休息したいだとか
        
        そんな発想は無いらしい
        
        
        主は、眩しいくらいの朝の空が良く似合っていた
        
        
        こんな休日も悪くない